2012/6/7-

Hanehon Freedom touring 北海道 2012



第1日目

6月7日 AM.9:00 苫小牧 勇払 日通コンテナヤードに集合。

ベテランのライダーは、各々の好きな方法で集合します。
本隊は、早朝羽田発の飛行機で千歳空港経由。
お迎えのタクシーで勇払へ。

前乗り組は、前日午後に飛行機で千歳に入り。
苫小牧のホテルに1泊して、ゆっくり勇払へ。

ご隠居とナビ兼撮影監督の自遊人はフェリーで入り
定宿の「さわだ」で一泊し、バイクで集合。

2人のスーパー爺は、それぞれ青森~函館フェリー経由で自走で勇払へ。
超ベテランライダーでも、1年振りの北海道ツーリングに
胸踊らせて集まって参ります。

千歳空港でJAL、ANA、SKYで集まってくるライダーを待ちながら
新たに1F出口にできた店で、朝定食(\380)を頂きました。
新鮮な卵が甘く美味しく皆で大満足!
今年の北海道の食も当りでしょう!!

K1600GTL 1台・K1300GT 1台・K1300S 1台・R1200GS Adv 1台
R1200GS 1台・R1200RT 6台・R1200ST 1台
R1150GS Adv 1台・R1150R 1台・R1100RS 1台・R100RS 1台
総勢16台
BMWに限定してないのですが、何故か?BMWばかりになってしまいました。

バイクの輸送は日通さんの“走海バイク”というシステムで送ってくれます。
ゲートブリッジを渡って東雲の日通引っ越し支店に持ち込めば
3~4日で運んでくれます。
あまり宣伝しないので知らない人が多いのですが、安くて、便利ですから
是非ご利用をお薦め致します。

早速、コンテナヤードの倉庫内に並べられた愛車のパニアケースから
ヘルメット、ライダーウエアー、ブーツ等を出し
着替えた服をパニアケースに詰め込み、準備完了!
23年目の北海道ツーリング。
今年も安全と快晴を祈ってのスタートです!

まず、ナビのIさんに連なって、東へ向かう高速道路を沼ノ端東ICから乗り
旭町まで超快適です。
更に、高速代が無料ですから快適倍増です!

R235に出て厚賀で左折し内陸に入り、Iさん得意の道巡りです。
この辺りの日高地方は、馬の牧場が多く綺麗な草原が続いて行きます。
途中、いつも寄る20間道路で休憩。
ここは直線7kmの桜並木、桜の名所です!
しかし残念ながら、今年は立派な葉桜でした。

明治の先人の気宇壮大さが見られ、現代の日本人に見習うべき遺産を
残してくれております。
更に道を繋げて、蟹の横這いの様に海岸線に沿って東に向かいます。

山を越えると谷間の平地は牧場になり、それが海に向かって連なっております。
サラブレッドを育て、一獲千金を夢見て頑張っている様です。
天馬街道付近は夢かなって、競馬を知らない私でも名前だけは知っている
ダービー等のビッグレースで勝利した名馬の名を冠した
立派な牧場の看板が並んでおります。

この道巡りも爽やかな天気の中、絶好調です。
やはり北海道の楽しさは、この道を走る事に尽きると思います。
適度なアップダウンと、カーブでグッドコンディションの道路。
人の営みが常に見られ、私は大好きです。
Freedomのメンバーも嬉々として楽しんでおります。

皆の話題は、久しぶりの襟裳岬です。
今迄いつも雨・風・寒さに見舞われた経験。
または途中で諦め、天馬街道を使ってしまい、その全貌を見た事が無いので
今年こそは!と意気込んでおります。

幸い天気には恵まれておるようですし、皆張り切って襟裳を目指しております。
昼を少し過ぎてきますと、腹減ったの合唱が少しづつ大きくなって参ります。

ですが、A閑事長が苦労して見つけたB級グルメ食堂が見えて来ません。
この辺のはずだと注意深く走っていると、食堂の建物に進行方向では看板が見えず
過ぎて振りかえると看板が見えたのです。
行き過ぎるところでした!

やっと、日高本線の日高幌別駅に隣接(?)する天馬食堂が見つかりました。
何と、駅舎と郵便局と食堂が一つの建物に収まっております。

かつては襟裳行きの観光バスで賑わったという駅舎。
立派なトイレがあり、大きな砂利敷きの駐車場。
プラットフォームから少し離れた駅舎に入り、向い合った改札の事務所と
郵便局の間を通り抜けた待合室奥が食堂の入口です。

郵便局は、局長も局員も女性が頑張っておりました。
B級グルメはなかなか美味しく、腹いっぱいです。

そして、変わり易い襟裳の天気を心配しながら出発!
途中、日高本線の終着駅・様似町を通過。
かなり繁栄していたであろう町の様子が残っておりました。

一路、襟裳国道を岬に向かって、綺麗な緑の丘陵地帯を通過。
すると、見えて来ました!
こんな平和な襟裳岬は初めてです。

感激して、風の館の西側の遊歩道を岬の先端に進みむと
島倉千代子と森進一の歌った「襟裳岬」の歌詞が掘られた歌碑がありました。

その奥の岬の先端への細い道は、遠く険しそうなので遠慮し
風の館の中を通過してお土産屋さんへ行き
暇そうなご主人に面白い話しを聞きました。

襟裳岬の漁村は昆布の収穫期。
しかし、東側と西側の漁村では収穫量に差があり
東側の方が昆布の成長が早く、収穫量が多いそうです。
不思議なものですね~!

ひとしきり駐車場で立ち話をし、黄金道路に向かって出発です。
黄金道路はまだ工事が継続している場所があり
永遠に工事の終わりの無い道路ではないでしょうか?

快適な黄金道路を過ぎて国道を走り、道の駅コスモール大樹で休憩。
元気の良い面白いおばさんに会い、話を聞きました。
ここ十勝平野は、真っ平らで農業が盛んな豊かな地方の様です。

生キャラメルの花畑牧場がスケジュールに入っておりましたがパスし
池田町を通過して、士幌の道の駅ピア21しほろに到着。

ここは士幌温泉と北海道で盛んなパークゴルフ場がある複合施設です。
小じんまりした感じの良いホテルで、お風呂は地元の人達も一緒に入る様になっております。

本日の走行距離は380km位で順調に楽しみました♪

当然、宴会も楽しく、ビールをたっぷり飲んで、美味しい料理を食べ
満足でおやすみなさいです。

やっと朝4時からの長い一日が終了です。

第2日目

朝、明るくなるのが早い北海道でも、5時過ぎに宿の外でウロウロしている人は少ないと思います。
その上、駐車場で浴衣のままバイクを掃除したり、磨いたり。
忙しく働いている人が何人か見られます。

HD3人衆はカバーを外し、しっかり磨きあげ、既に準備完了の様です。

私は外の人に挨拶して温泉の露天風呂に行き、ノンビリと外の自然を眺めながら
心身のリラックス。
入浴しにきた人と世間話をして、ひたすらノンビリです。

その後、部屋で準備し、レストランへ行き朝食です。
私は食事が美味しいので食べ過ぎないように、腹八分目に努めておりますが
今朝、すでに1㎏増加でした。
しかし、空気良し、食事良し、ビール美味し、仲間好しで、減る訳なしですよね!

今日のコースは390km余りですが、途中網走の監獄博物館を見たい人達が分かれ
滝ノ上で合流する予定(?)です。

先ず、ナイタイ高原牧場に入り、途中ネスカフェのCMに使われた
Tree Houseを見に行きました。
道産子HD3人衆も知らなかったという名所。
我々も3年も通過していましたが、気が付きませんでした。
ナビのIさんは良く調べております。

山の牧草地に育った1本の大木に、ミノムシの様にくっ付いた格好のツリーハウス。
人が住んでる様には見えませんでした。

ここには、これを見に寄っただけです。
一服後すぐ出発し、足寄に向かうR274を走り、もうすぐ足寄の道の駅という地点で左折
ミルクロードというD468に入りました。

昨日は馬、今日は牛です。
想像どうり牧場が続き、コンディションの良いワインディングと青い空・新緑に包まれた山
気持ちの良い高原ロード、これぞ北海道です。

しかし、アスファルトが所々横に切れている所があり、これは冬の寒さでアスファルトが割れるのだと
Y先生が教えてくれました。
過酷な世界なのです!

陸別国道に入り、道の駅で休憩。
ここで監獄組は網走へ。
本隊は瑠辺粢経由でサロマ湖畔に出、R238を本日のB級グルメの昼食・湧別の
リボン食堂に寄りました。

きれいな料理屋さん風の店内に入り、注文です。
皆勝手に違った料理を頼むので、お母さんが「出来れば同じものにして貰えば、早く出る」
と言っても、余り効果なく。
昼過ぎでひと休みしていたお店は大忙しです。
後から2人の老漁師さんが入ってきましたが、相当待たされる事でしょう。

腹イッパイ食べ、次は待望の滝の上の芝桜です。
湧別の広く一直線のメインストリートを内陸に向います。
この道路には大きなお寺が並び壮観です。

例年満開のチューリップ公園は、花が刈り取られさっぱりしたものでした。
球根を大きくする為に刈ってしまうんだそうです。

宇都宮のスーパー爺Mさんは、北海道の道の駅スタンプラリーを1人でやっているので
大車輪の活躍で神出鬼没!
チューリップの道の駅に寄ってから合流です。

HD3人衆は、旭川の仲間2人と合流し、ここで再合流となりました。
上湧別から入り、紋別丸瀬布線をR273に出て、滝の上・芝桜公園に向います。

少年時代をこの近くで過ごしたY先生の話では、この辺では小学生でも4~5kmを
歩いて通学していたそうです。
特に冬は、中学生を先頭に年齢順に並んで、足跡の穴をなぞる様に踏んで通学し
学校に着いたらすぐ帰宅する様な事もあったそうです。
厳しい自然との闘いに全員声もナシです。

芝桜公園は入場無料でした。
うーん、残念!
今年こそはと期待して来たのですが、気温が急に上った為
一気に満開になってしまい、盛りを過ぎてしまったそうです。

芝桜のソフトを食べて記念写真を撮り、出発。

旭川の5人衆は、ここで別れ。
明日、稚内に行くという事で会えるかな?等と話しながら
来年の再会を約束しお別れです。

次は西興部です。
この街は、驚きの立派な村です。
温泉、ホテル、公園、病院、養老院、酪農製品工場と何でも在りの素晴らしい村です!

ここで給油して、本日のホテル日の出岬に向います。

監獄組はノンビリと監獄を見学し、食事にお茶にと優雅なツーリングを堪能して来たようです。

3回目の日の出岬は、相変わらず綺麗なホテルで気持ち良く迎えてくれます。

露天風呂で今日のツーリングの話を聞き、宴会は毛ガニ付きの料理。
樽から注ぐ生ビールも最高で、いつもの様に盛り上がって大騒ぎです♪

広い部屋のベッドでぐっすり眠り、明日のエネルギーを補給しましょう。
二日目も無事終了です。

第3日目

気持ち良く目覚め、さっそく露天風呂へ。
廊下から外を見ると、既にバイクを出して手入れをしている人が居ります。
本当にオジサン達は元気なんです! 

風呂に入ると、ど真中に椅子を据えて裸で陣取り
湯船の人と話をしているのは、ご存知Mさんです。

信じられない位元気でタフな人です。
そして物知りなのです!
人呼んで『放浪のスーパー爺』

一昨年、地元の年老いた漁師さんを質問攻めにして
湯船の中で小一時間話し続け、漁師さんが湯当たりし始めたので
頼まれて中止させた事もありました。
悪気は無いのですよ。
知識を吸収したいのです。
老いて尚探究心、好奇心に溢れているタフガイのMさんなのです。

海に向って2フロアの高さのガラス張りの、明るいレストランで朝食です。
皆元気よく食べて、部屋に戻り準備です。

準備完了してフロントで精算し、お馴染のスタッフと話している内に全員集合。
お世話になりました。
ここは我々のお気に入りのホテルです。
紋別に行かれたらぜひお試し下さい。

今日のコースは、今回のハイライトでしょう!
約410km位あり、素晴らしい名所も何ヶ所かあります。
雄武を過ぎて少し北上し、歌登に向けて左折、道巡りがはじまりました。

歌祭は何度も通過するだけで、止った事が無かったので
小休止をとりコンビニで小用です。
歌祭は、落ち着いた良い街です。

次は中頓別の街です。
気持ちの良いワインディングを走って街に入ります。
ここは結構大きな町で、商店街がある様です。
中心部の交差点で右折、車のディーラーがあり
少し走ると公園の隣に町立の自動車学校もあり
公園にはジェット戦闘機や機関車が展示されている、不思議な公園です。
今日のR275は、明るく何時もの暗い寒い感じナシで快適ですよ。

浜頓別に入り、クッチャロ湖に立ち寄り小休止。
浜頓別の街を通過し、R238を少し走って右折
エサヌカ原生花園を一直線に10km位走る、エサヌカ線に入ります。
季節が早い為に、一度も花にはお目に適っておりませんが
シカは何匹か飛び出してきました。

それにしても、6月だというのにオホーツク海は気温をグンと下げてきます。
皆さん冬の支度ですが、セーターを追加する為に「道の駅猿払公園」にて小休止。
ここは何もない海岸に建つホテルに併設されております。

しかし寒い!
その中を、宗谷に向かって出発!

ナビのIさんは宗谷岬の展望台へ、宗谷牧場を通過して行くルートを試すようです。
幸い砂利道大好きな(?)閑事長の要望に応えた様に舗装されており、一安心!
ここは最高のワインディングです!
皆の走りが一段と鋭くなります。

R100RSのMさんも快調に疾走しており
流石!名車R100RSのミラーに映る姿はホレボレします。

宗谷丘陵には、風力発電の大きな風車が数多くあり壮観です。
牧場を過ぎると宗谷岬の上に出、晴れていれば旧日本領樺太が見えるのですが
今日は残念ながら少し曇っており見えません。

日本最北端の碑の前は観光バスが何台も止り、人気のスポットです。
宗谷湾に沿って稚内に向うと、急に生温かい空気になり
気温の変化に驚かされます。

稚内に入りB級グルメ担当の閑事長ナビに代わり、住宅街を見学し(?)
一回りして寿司屋とラーメン屋と蕎麦屋が並んでいる店に到着。
大きなどんぶりのラーメン等を食べて満腹。
稚内の人の胃袋が大型なのには感心しました。

今度は市街地を通過し、ノシャップ岬に向う途中
稚内駅の近くにある防波堤ドームを見学。
420mのゴシック風の柱の林立する様は大迫力です。

太平洋戦争前はこのドームまで鉄道の線路があり
樺太への船にすぐ乗れる様になっていたとの事です。
残念ながら今は使用していません。
対岸の礼文、利尻からのフェリーの入港を見て出発。
ノシャップに向い、初めて風の弱い岬に到着です。

が、ここで事件発生!!

駐車場に入って駐車すると、BSさんのK1300GTのリヤタイヤのパンク発見!
早速穴を見つけて修理にかるのですが、周囲の船頭が多くて
船山に昇るどころか天にも昇る勢いです!

しかし、困った事に穴がタイヤの溝にあり、トレッド部のゴムの厚い所でない為
シールを2本入れても少し漏れるのです。
これから何もない場所を200km走るのは無理なので
タイヤを交換するしかない。

その為、バイク屋さんを探すのですがタイヤの在庫が無く
仕方なくJBRに引取を依頼し、エネオス萩見SSに車両を預かって貰いました。
SSの店長もJBRの担当も親切に、我々の状況を理解してくれ
気持ち良く受けてくれ大助かりです。

稚内から札幌まで約450km位あり、搬送すると25万位掛るのですが
JBRに加入しているので無料でお願いできます。
皆さんも必ず入会しておくと安心ですよ!
年に¥8800.で、距離無制限レッカーに加入出来ます。
インターネットでも手続き出来ますよ。
遠距離ツーリングをする人は、絶対に加入しておくべきです。

さあ、本隊はノシャップ岬で別れ、スケジュール通りオロロンラインを下り
美深温泉に向っておりますが、我々はやっとのスタートです!

私のK1600GTLに二人乗りで、40号を下り
最近開通した豊富バイパス(無料の高速道)を幌延まで一気に下り
R40に出て、天塩川沿いに休憩なしで走ります。
遅くなると宴会にも遅れ、美味しいビールも飲めなくなるので
頑張りますよ。

やはりGTLは、2人乗りでも、パワー的にもスペース的にも余裕があり
気持ち良く上品に走れます。

暗くなって音威子府に到着。
木で作ったデコイをいっぱい飾っている街です。
多分、この村の美術高校の作品だろうと考えながら通過し
美深へはもうひと頑張り。

目標の美深の道の駅を左折し、陸の孤島の様な所に入って行くと
ビブカ温泉がありました。

玄関に到着すると、先着の仲間から宴会が始まるからすぐ用意して来いとの事で
風呂にも入らず宴会場に直行。
すぐにビールで乾杯!

この日も良く食べ、飲んでバタンキュウ
長~い?1日でした。
が、幸い天気が良かったので、結構楽しい時間でした!

フォトアルバムはこちらをご覧ください。